【第30回(2018年)介護福祉士国家試験過去問解答・解説】問題61

介護過程の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 疾病の診断資料として活用する。
2 職種間の専門性の違いを明確にする。
3 介護福祉職の業務負担を軽減する。
4 利用者の自己実現を支援する。
5 家族の希望や思いを代弁する。

正解:4

【解説】
『介護過程』とは、利用者のより良い生活=QOL向上やその人らしい生活という介護目的の実現のために、客観的・科学的な根拠(エビデンス)と考えをもって介護を実践する道筋、過程をいいます1)
介護過程については別記事で詳しく解説しているので、しっかり確認しておきましょう。
ケアプランとの違いは?介護の基本となる『介護過程』とは

1=×介護過程の目的は、利用者がより良い生活を送るために、客観的・科学的な根拠(エビデンス)や考えをもって介護を実践することにあり、医師が行う診断に活用するものではないため、この選択肢は誤りです。

2=×:利用者を支えるためには、さまざまな職種が互いの専門性を持ち寄り、利用者本人にとっての最適解を実現していく必要があります。介護過程においては、サービス担当者会議など多職種連携が必要となり、そこではアセスメントの内容が職種を超えて共有していく必要があります。職種間の専門性の違いはありますが、その専門性を明確にすることは利用者の支援とは無関係ですので、この選択肢は誤りです。

3=×:介護過程を展開することでより効果的な介護を目指すことができますが、その目的は利用者のためであり、介護者の負担軽減が第一目標ではないため、この選択肢は誤りです。

4=○:介護とはその人らしい自立した生活を支援することです。自己実現はその人らしい生き方を指すため、この選択肢は正しいです。

5=×:介護過程においては、手段として利用者の意思決定や思いを代弁することもありますが、代弁することが目的ではないため、この選択肢は誤りです。

参考文献
1)柊崎京子:『介護過程のアセスメントシートの作成』.共栄学園短期大学研究紀要 26.2010年

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