【第30回(2018年)介護福祉士国家試験過去問解答・解説】問題13

「障害者総合支援法」における補装具として,正しいものを1つ選びなさい。
(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

1 車いす
2 手すり
3 スロープ
4 床ずれ防止用具
5 簡易浴槽

正解:1

【解説】
『障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律』=『障害者総合支援法』とは、平成17年(2005年)に施行された法律で、障害者自立支援法を前身としています。

障害者総合支援法は、障害者が個人の尊厳をもって日常・社会生活を営むことができるよう支援することを目的としています。

同法の第4条および第5条には障害者関連の用語が定義されており、『補装具』については、第5条の第25項にて下記のように定義されています。

この法律において「補装具」とは、障害者等の身体機能を補完し、又は代替し、かつ、長期間にわたり継続して使用されるものその他の厚生労働省令で定める基準に該当するものとして、義肢、装具、車いすその他の厚生労働大臣が定めるものをいう。

この『補装具』に類似しているのが、同法第77条第1項の6にある“日常生活上の便宜を図るための用具であって厚生労働大臣が定めるもの”=『日常生活支援用具』です。

両者の違いは、『補装具』は失われた身体機能を補完するために医師などの専門家の意見・診断に基づき必須とされる用具、『日常生活支援用具』は、自立的な日常生活・社会参加を促す日常生活品として一般に普及していない用具とされます。

具体的には『補装具』は義肢や車イス、補聴器や義眼など、利用者の身体に近い医療寄りの用具『日常生活支援用具』は手すりやスロープ、マット、入浴補助具など、利用者の身体外の環境に近い介護・生活寄りの用具と理解できるでしょう。

1=○:車いすは、失われた身体機能を補完する補装具であり、この選択肢は正しい。
2=×:手すりは、日常生活上の便宜を図るための用具ですので、この選択肢は誤りです。
3=×:スロープは、日常生活上の便宜を図るための用具ですので、この選択肢は誤りです。
4=×:床ずれ防止用具(具体的には特殊マットなど)は、日常生活上の便宜を図るための用具ですので、この選択肢は誤りです。
5=×:簡易浴槽は、日常生活上の便宜を図るための用具ですので、この選択肢は誤りです。

参考文献
1)厚生労働省:『日常生活用具給付等事業の概要

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