30-014 特定健康診査に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 胸囲の検査が含まれる。
2 生活習慣病(life-style related disease)の検査が含まれる。
3 がん検診が含まれる。
4 受診の後で,希望者には特定保健指導が行われる。
5 対象は75歳以上の者である。
正解:2
【解説】
『特定健康診査(特定検診)』とは“日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診”1)のことです。
具体的な検査項目は、下記のような内容です。
1=×:メタボリックシンドロームと診断する場合、胸囲ではなく「腹囲」が必須診断基準項目で、これに加え「血圧」「空腹時血糖」「脂質」の基準のうちいずれか2つ以上が当てはまることが条件となる2)ため、この選択肢は誤りです。
3=×:特定検診にはがん検診は含まれていないため、この選択肢は誤りです。なお、がん検診は別途申し込みが必要となります。
4=×:特定検診を受けた結果、受診者はそのリスクごとに「階層化」され、特定保健指導の対象者が選定されます。受診者の希望により指導を受けるわけではないため、この選択肢は誤りです。
5=×:特定保健指導の対象者は40~74歳ですので、この選択肢は誤りです。
TIPS・参考文献
高血圧症・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病の原因となる『メタボリックシンドローム』は基本的な疾患であるため、医療・介護従事者としてきちんと理解をしておきましょう。1)厚生労働省:『特定健診・特定保健指導について』
2)国立国際医療研究センター糖尿病情報センター:『メタボって?』
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