30-062 利用者のアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者本人の希望に沿った情報を収集する。
2 家族のニーズを優先させながら情報を収集する。
3 介護福祉の知識を活用して情報を解釈する。
4 生活課題を明確にした後で情報を関連づける。
5 利用者の情報を整理した後で要望を聞く。
正解:3
【解説】
1=×:利用者本人の希望だけに偏った情報を収集しても、利用者の希望を叶えるような支援をすることはできません。本人の希望だけでなく、客観的な情報も収集する必要があるため、この選択肢は誤りです。
2=×:利用者のアセスメントを含む介護過程では、家族ではなく利用者本人の希望や生活課題(ニーズ)を尊重し、自立のために実現を支援することが第一ですので、この選択肢は誤りです。
3=○:アセスメントでは情報を収集した後、介護福祉の専門知識を活用し、その情報を整理(分析・解釈・統合・判断)することが適切ですので、この選択肢は正しいです。
4=×:利用者の生活課題(ニーズ)を先に明確にすることにより、先入観が形成されてしまい、その人らしい自立的な生活を適切に評価・支援することができなくなるおそれがあるため、この選択肢は誤りです。
5=×:利用者の要望も整理すべき情報ですので、利用者の要望についても収集したうえで、情報の整理を行うことが適切ですので、この選択肢は誤りです。
利用者のアセスメントを含む介護過程については、別記事に詳しくまとめていますので、今一度確認しておきましょう。
ケアプランとの違いは?介護の基本となる『介護過程』とは
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