【第32回(2018年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問184-186応用力「慢性腎臓病(CKD)患者の栄養管理」

次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。

この度、腎機能が悪化した(ステージ4)ため当院に紹介された。医師より、エネルギー2,000 kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500 mg 以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。”

32-184 患者は、朝食の主菜は卵1個(50g)または木綿豆腐1/3丁(100g)のどちらかにすると言う。これを受けて、昼食と夕食の主菜を合わせた目安量である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)魚介類30gまたは肉類30g
(2)魚介類45gまたは肉類45g
(3)魚介類30gと肉類30g
(4)魚介類60gと肉類60g

正解:4

【解説】
1=×

2=×

3=×

4=○

32-185 指導が終わって、患者は「これなら簡単です。頑張ります。」と言って席を立った。しかし妻から、「本当は配達時にコンビニで、から揚げなどしっかり買い食いしています。私は知らないと思っているでしょうけど。」と耳元でささやかれた。その後の患者への声かけである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)今日説明した肉と魚の量を守って、外で買い食いをしないでくださいね。
(2)外で食べられたものも、忘れずに奥様に報告してくださいね。 
(3)コンビニで買っておられるから揚げは、たんぱく質が多いですよ。
(4)今日説明したことを守ると体調が良くなるでしょうから、頑張ってくださいね。

正解:4

【解説】
1=×

2=×

3=×

4=○

32-186 約1か月後、2回目の栄養食事指導を行った。提出された食事記録から、ほぼ計画通りに食べられているが、エネルギー摂取量が不足気味であると判断された。面接の中で、患者から「仕事の休憩時にはどんな飲み物を飲むとよいか。」と質問があった。この回答として勧める飲み物である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)トマトジュース
(2)みかん20%果汁入り飲料
(3)缶コーヒー(乳成分入り、加糖)
(4)緑茶

正解:2

【解説】
1=×

2=○

3=×

4=×


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