33-027 臨床検査に関する記述である。 正しいのはどれか。1つ選べ 。
(1)基準値は、健常者の測定値の75%が含まれる範囲である。
(2)心電図のP波は、心室の興奮を反映している。
(3)便潜血反応は、大腸がんのスクリーニングとして用いられる。
(4)ALTの上昇は、心臓疾患に特異的である。
(5)CT(コンピュータ断層撮影)は、磁気を利用する検査である。
正解:3
【解説】
1=×:基準値とは健常者の測定値の95%が含まれる範囲をいうため、誤った選択肢です。
2=×:心電図のP波は心房の興奮を反映しているため、誤った選択肢です。
P波は、心臓の洞房結節で発生した興奮が、左右の心房に伝導する過程を反映しています。
3=○:便潜血反応は大腸がんのスクリーニングとして用いられるため、正しい記述です。
大腸がんや大腸ポリープが便と擦れることで出血し、その血液が便中から検出されることから、便潜血は大腸がんのスクリーニング検査に用いられます。
4=×:ALTの上昇は心臓疾患以外にも肝疾患でもみられるため、誤った選択肢です。
5=×:CT(コンピュータ断層撮影)は放射線を利用する検査であるため、誤った選択肢です。
磁気を利用する検査は、MRI(核磁気共鳴イメージング)です。
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