30-064 介護記録に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 事実はありのままに記録する。
2 鉛筆で記録する。
3 数日後に記録する。
4 介護福祉職の感情を記録する。
5 他職種との関わりを除外して記録する。
正解:1
【解説】
1=○:『介護記録』は、介護保険法に基づき厚生労働省が定めた施設・運営基準1-2)において整備することが求められるもので、自分が提供したケアの証明となる記録であり、適切なケアを提供するため事実をありのまま客観的に記録する必要があるので、この選択肢は正しいです。
2=×:個人情報を含む介護記録は法的な根拠にもなるため、改ざんされるおそれがある鉛筆での記入は不適切ですので、この選択肢は誤りです。
3=×:介護記録は事実を記録する必要があるため、なるべく記憶が鮮明なうちに記録することが適切であり、翌日以降のチームへの共有・実施の観点からも早期に記録することが適切ですので、この選択肢は誤りです。
4=×:ケアを適切に行うために介護記録は客観的に事実のみを記述する必要があります。利用者の主観や感情、発言についても客観的に記述する必要はありますが、ケアの担い手である介護福祉職の感情については記載不要ですので、この選択肢は誤りです。
5=×:利用者のケアに携わる多職種の関わりを共有しなければ、職種間での連携が行われず、他職種の専門的なケアやサービスを利用者に提供することができませんので、この選択肢は誤りです。
参考文献
1)厚生省:『指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準』2)厚生省:『特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準』
3)厚生労働省:『医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン』(平成29年4月14日)
4)東京都福祉保健局:『社会福祉施設におけるリスクマネジメントガイドライン』(平成21年3月)
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