【第34回(2020年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問145公衆「国民健康・栄養調査の方法」

34-145 国民健康・栄養調査の方法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)調査の企画立案は、各都道府県が行う。
(2)調査世帯の指定は、厚生労働大臣が行う。
(3)栄養摂取状況調査には、食物摂取頻度調査法を用いている。
(4)栄養摂取状況調査の対象者は、1歳以上である。
(5)栄養素等摂取量の算出において、調理による変化を考慮していない。

正解:4

【解説】
国民健康・栄養調査の方法についても国試では、健康増進法に続くくらい出題頻度が高い知識です。

1=×:国民健康・栄養調査の企画立案は国が行うため、誤った選択肢です。

2=×:国民健康・栄養調査の世帯の指定は都道府県知事が行うため、誤った選択肢です。
なお、厚生労働大臣が行うのは、調査地区の指定です。

3=×:国民健康・栄養調査の栄養摂取状況調査には、秤量法もしくは目安量法が用いられるため、誤った選択肢です。

栄養摂取状況調査では、調査世帯に栄養摂取状況調査票を配布して、その調査票へ対象者が自分の食事を秤で測ってもらって記入してもらいます。

4=○

5=×:栄養素等摂取量の算出において、調理による変化を考慮するため、誤った選択肢です。

秤量法でこの食品をこのぐらいの分量でと記入して貰ったデータから、食品成分表に基づいて栄養素等摂取量を算出しますが、食品成分表には調理による「重量変化率」があり、その変化率を加味して算出されます。

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