【第33回(2019年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問104教育「認知再構成」

33-104 医師から禁酒を指示された肝臓病の患者である。「1週間は禁酒しましたが、寝つきが悪いと感じ再び飲むようになってしまいました」と話す。行動変容技法のうち、認知再構成を意図した管理栄養士の支援である。正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)「1週間も禁酒できたのですね」と褒める。
(2)「お酒の買い置きをやめてみては」と提案する。
(3)飲まなくても眠れた日があったことを、思い出させる。
(4)再度、家族に禁酒宣言することを、勧める。
(5)「飲酒の記録を次の相談日に持参してください」と指示する。

正解:1・3

【解説】
1=○:1週間の禁酒期間を、1週間しか禁酒できなかったではなく、1週間も禁酒できたというように、行動の意味を問題行動をとらえず、肯定的にとらえなおすことは、認知再構成に当たります。

2=×:お酒の買い置きを辞めることは、飲酒という問題行動におけるお酒という先行刺激をコントロールすることであり、刺激統制に当たります。

ここでは飲酒における価値判断の変更や、認識の変更はないため、認知再構成には当たりません。

3=○:飲酒がないと寝つきが悪いことではなく、飲酒がなくても眠れたと考えるように、行動の意味を問題行動をとらえず、肯定的にとらえなおすことは、認知再構成に当たります。

4=×:家族などの周囲の人間に、健康行動について宣言したり約束することは、行動契約目標宣言に当たります。

ここでは飲酒における価値判断の変更や、認識の変更はないため、認知再構成には当たりません。

5=×:自分の飲酒などの行動を記録して可視化することや、その記録に基づいて健康行動をとろうとすることは、セルフモニタリングに当たります。


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