【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問100 教育「イノベーション普及理論」

35-100 食品会社に勤める管理栄養士が、新しい減塩調味料の販売促進方法を企画した。その企画内容と、イノベーション普及理論に基づく普及に必要な条件の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)既存の商品よりナトリウムの低減割合が高いことをラベルに記載する。 ―――― 適合性
(2)新商品を使った減塩教室を開催する。 ―――― 試用可能性
(3)減塩商品利用者のニーズから生まれた商品であることを宣伝する。 ―――― 可観測性
(4)1回使用量の調整ができる新容器を採用する。 ―――― 比較優位性
(5)モニターを募集し、新商品の感想を SNS で発信してもらう。 ―――― 複雑性

正解:2

【解説】
イノベーション普及理論とは、新しいイノベーション(革新的な商品・アイデア・生活スタイルなど)がどのように社会に浸透していくかの過程を示した理論です。ビジネスなどでもよく利用される理論です。

イノベーションの普及には以下の5つの条件が満たされると普及しやすいとされています。
相対的優位性:競争相手より優れているか。
適合性:対象者のニーズにあっているか。
わかりやすさ(複合性):対象者にとってわかりやすいか。
試行可能性:対象者が試してみることができるか。
可観測性:利用したことを周囲から観察できるか。

(1)×:既存の商品より食塩が少ないという優位性を示す施策であるため、相対的優位性に当たる。

(2)○:対象者が教室で新商品を試用できる施策であるため、試行可能性に当たる。

(3)×:対象者のニーズに合っていることを訴える施策であるため、適合性に当たる。

(4)×:対象者にとって使用時の分量を自分に合わせて調整できる施策であるため、わかりやすさに当たる。

(5)×:不特定多数の周囲が、新商品の利用について観察できる情報発信の施策であるため、可観測性に当たる。

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