【第30回(2018年)介護福祉士国家試験過去問解答・解説】問題22

個人情報を使用するに当たり,本人や家族への説明と同意が不要となるケースとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 意識消失とけいれん発作を起こした利用者の個人情報を救急隊員に提供する場合
2 指定介護事業者が,サービス担当者会議に利用者の個人情報を提供する場合
3 行事で撮影した利用者の顔写真を,施設の広報誌に使用する場合
4 転居先の施設の求めに応じて,利用者の個人情報を提供する場合
5 実習生が,利用者の個人情報を閲覧する場合

正解:1

【解説】
個人情報の運用について問う設問です。

医療・介護従事者は、業務上、他の職種に比べて、家族・個人におけるセンシティブな個人情報(健康状態、家族関係など)について知りやすい立場にあるため、平成29年(2017年)に改正された『個人情報保護法』を踏まえて、厚生労働省から『厚生労働分野における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン等』(2017年)が通知・適用され、具体的に記述されています。

1=○:『個人情報保護法』第23条より、人の生命・身体などの保護のために第三者へ利用者の個人情報を提供することは、利用者からの同意取得が困難な場合に限るとあります。この選択肢の場合、利用者が意識がなく、本人の同意取得が困難であり、本人の生命・身体を保護するために救急隊員に個人情報を提供することとなるため、この選択肢は正しいです。

2=×:サービス担当者会議では第三者としての立場で参加する者もいますが、『個人情報保護法』第23条より、人の生命・身体などの保護のために第三者へ利用者の個人情報を提供することは、利用者からの同意取得が困難な場合に限るため、この選択肢は誤りです。サービス担当者会議などで利用者や家族の個人情報を提供する場合は、利用者から同意を取得する必要があります

3=×:顔写真は、『個人情報保護法』第2条により個人情報となるため、個人を特定できる顔写真を匿名化せずに公開することは不適切であるため、この選択肢は誤りです。

4=×:『個人情報保護法』第23条より、人の生命・身体などの保護のために第三者へ利用者の個人情報を提供することは、利用者からの同意取得が困難な場合に限るため、この選択肢は誤りです。

5=×:『個人情報保護法』第16条より、実習生などの第三者が利用者の個人情報を閲覧することは、一般的にはケア提供という利用目的外となるため、利用者本人から同意を得る必要があるため、この選択肢は誤りです。

参考文献
1)『個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)』
2)厚生労働省:『医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス』

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