33-015 母子保健に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)母子健康手帳は、都道府県が交付する。
(2)母子健康手帳の省令様式には、乳幼児身体発育曲線が含まれる。
(3)未熟児に対する養育医療の給付は、都道府県が行う。
(4)先天性代謝異常等検査は、3歳児健康診査で実施される。
(5)乳幼児突然死症候群の予防対策には、うつぶせ寝の推進が含まれる。
正解:2
【解説】
1=×:母子健康手帳は、市町村が交付する。
妊産婦や母親などへの直接的な対人サービスは、市町村の管轄となります。
2=○:母子健康手帳の省令様式には、乳幼児身体発育曲線が含まれる。
母子健康手帳には、一定の書式があります。
妊婦の健康状態(身長・体重・BMIなど)や服薬歴・職業環境、妊娠中の経過などの妊産婦についての項目とともに、新生児の出産時の状況や乳幼児身体発達曲線、予防接種の記録などの項目があります。
3=×:未熟児に対する養育医療の給付は、市町村行う。
未熟児に対する養育医療の給付とは、出生時に2,000g以下や身体機能が未発達な児が、指定養育医療機関に入院して養育する必要あると認められた場合、その入院費用の自己負担分に対して健康保険からの給付を行う制度です。
4=×:先天性代謝異常等検査は、生後5~7日で実施される。
先天性代謝異常症とは、フェニルケトン尿症など先天的に代謝機能が欠損している疾患で、その結果、知的障害を生じる場合があります。したがって、すぐに検査を行う必要がある先天性代謝異常検査は、生後比較的すぐに実施する必要があります。
5=×:乳幼児突然死症候群の予防対策には、仰向け寝の推進が含まれる。
乳幼児突然死症候群とは、乳幼児が睡眠中に原因不明の死を遂げる疾患です。
窒息や虐待なども原因として考えられるため、1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせることなどが推奨されています。