【第33回(2019年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問13社会「障害者福祉」

33-013 障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)サービスの申請は、都道府県に対して行う。
(2)利用できるサービスは、所得区分で示されている。
(3)サービスの利用は、通所に限られる。
(4)利用者の費用負担には、上限はない。
(5)難病患者は、対象となる。

正解:5

【解説】
1=×:障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの申請は、市町村に対して行う。

介護は市町村の管轄ですので、要介護申請も市町村に行います。障害者総合支援法第2条では市町村の責務と規定されており、都道府県はその市町村を支援する責務があります。

2=×:障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの利用は、障害支援区分で示されている。

障害者は心身への支援の必要な度合いにより、6つ区分で分けられています。

介護認定と同じように、市町村に障害者認定の申請を行い、医師と調査員(80項目)の結果、コンピューターによる一次判定が行われ、市町村の審議会で二次判定を行い、障害者認定を行います。

3=×:障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスは、通所以外にも居宅サービスや施設サービスなども利用できる。

4=×:障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスにおいて、利用者の費用負担には所得に応じた上限がある。

障害福祉サービスの費用の支払いは、所得に応じた上限があります。

生活保護者や低所得者は費用負担がありませんが、概ね600万円以下の収入がある世帯では9,300円/月、それよりも収入多い世帯では37,200円/月の支払いが上限となっています。

5=○:障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスでは、障害者と難病患者が対象となっている。

なお、障害者福祉はあまり管理栄養士国試に出題されていません。これは、栄養でできることが少ないためと推察されます。

+1
error: Content is protected !!