【第34回(2020年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問11 社会「感染症法」

34-011 感染症法により、医師の診断後、直ちに保健所長を通じて都道府県知事へ届け出る疾患である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)梅毒
(2)E型肝炎
(3)クリプトスポリジウム症
(4)後天性免疫不全症候群
(5)クロイツフェルト・ヤコブ病

正解:2

【解説】
1=×:梅毒は、致死性は低いが蔓延しやすい性感染症となる5類感染症に当たり、7日以内に保健所へ届ける必要がある。

2=○:E型肝炎は、動物を介して感染する致死性が高い4類感染症に当たり、診断後直ちに保健所へ届け出る必要がある。

直ちに保健所へ届け出なくてはいけない感染症とは、即時性と致死性が高い感染症です。感染症法における1類感染症~4類感染症がこれに該当します。

なお、4類感染症とは、主に動物感染症が区分されています。

3=×クリプトスポリジウム症は、水道水を介した寄生虫感染症であり、5類感染症に当たり、7日以内に保健所へ届ける必要がある。

4=×:後天性免疫不全症候群(AIDS)は、致死性は高く蔓延しやすい性感染症となる5類感染症に当たり、7日以内に保健所へ届ける必要がある。

5類感染症とは、感染力が高い性感染症や流行性感染症が区分されています。

5=×:クロイツフェルト・ヤコブ病は、脳に異常プリオンが沈着するまれな疾患だが、狂牛病がヒトへと感染させた事例があるため5類感染症に当たり、7日以内に保健所へ届ける必要がある。


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