【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問55 食べ物「寄生虫感染症」

35-055 寄生虫とその感染源の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)アニサキス―――――コイ
(2)クドア―――――――ヒラメ
(3)サルコシスティス――マス
(4)トキソプラズマ―――ホタルイカ
(5)有鉤条虫――――――アユ

正解:1

【解説】
(1)×:アニサキスは、海水魚を介して感染する。
コイは川にしか生息しない淡水魚ですから、アニサキスによる感染はほとんどありません。

なお、コイやアユなどの淡水魚を介して感染するのは、肝吸虫です。

(2)○:クドアは、ヒラメを介して感染する。
クドアはヒラメにみられる寄生虫です。
食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を生じますが、軽症で終わる感染症です。

-20℃で4時間以上の冷凍か、中心温度75℃5分以上の加熱で死滅します。

(3)×:サルコシスティスは、草食動物(ブタ、ウシ、馬、ヒトなど)を介して感染する。
なお、マスやサケなどの海水魚でみられる寄生虫は、日本海裂頭条虫(サナダムシ)です。

(4)×:トキソプラズマは、ネコを介して感染する。
なお、ホタルイカでみられる寄生虫は、旋尾線虫症です。

(5)×:有鉤条虫は、ブタを介して感染する。

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