高血糖は何がいけないの?ざっくりわかる『糖尿病』と『糖尿病足病変』のメカニズム

『糖尿病』はどんなメカニズム?

インスリンの働き

糖尿病においてよく耳にするインスリンとは、細胞の受容体に結合することで、細胞のエネルギーであるブドウ糖が細胞に取り込まれることを促すホルモンです。

ブドウ糖は細胞のエネルギーである一方、過剰に増えてしまうと、血管を傷つけたり、血管を詰まらせたりするおそれがあります1)

つまり、簡単にいえば、高血糖≒血管をダメにするということです。

通常、膵臓からのインスリンが血液中に分泌されることで、血液内のブドウ糖が細胞に取り込まれて、血液内の糖(=血糖)が低下します。

しかし、『糖尿病』では、インスリンの分泌量が低下したり、インスリンの作用自体が低下したり(インスリン抵抗性)することで、血糖が高くなり、血管障害などを引き起こします2-3)

糖尿病による血管障害という合併症には、細くて障害されやすい血管に関連する『糖尿病網膜症』『糖尿病腎症』『糖尿病神経障害』があり、これらをまとめて『糖尿病三大合併症』と呼ばれています。

『糖尿病足病変』とは?

この『糖尿病三大合併症』のうち、『糖尿病神経障害』は、毛細血管から栄養を得ている足の神経に異常を来たして足が麻痺してしまい、歩行がうまくできず足が傷つきやすくなります。

また、足が麻痺しているので傷に気がつかずに潰瘍となってしまい、血管も障害されているので潰瘍部における免疫力も低下し、足が壊疽してしまうこと=『糖尿病足病変』により、足を切断しなくてはいけないことが問題となっています。

『糖尿病足病変』は、その兆候を目で見てチェックすることができるので、糖尿病の人へ看護・介護を行う際には足をよく観察しましょう。

なお、看護師が足をチェックして指導する糖尿病重症化予防(フットケア)は、平成30年度診療報酬改訂により『糖尿病合併症管理料』の要件となり、ますます注目されています(在宅では算定できません)

なお、糖尿病足病変から足を切断することを減らそうと、大浦紀彦先生らが中心となり、『一般社団法人Act Against Amputation』を設立し活動しています。

参考文献
1)国立国際医療研究センター糖尿病情報センター:『糖尿病の慢性合併症について知っておきましょう
2)Minds:『糖尿病ガイドライン解説
3)サノフィ株式会社:『糖尿病を本当に知ろう』.糖尿病がよくわかるDMTOWN
4)糖尿病ネットワーク:『足病変はなぜ怖い?』.足病変とフットケアの情報ファイル.
5)日本神経学会:『しびれの原因となる主な病気』.脳神経内科の主な病気
6)日本褥瘡学会:『褥瘡はどんな人がなりやすいのでしょうか?』.褥瘡について
7)日本褥瘡学会:『褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)』CQ4全身管理.2012年

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