【第34回(2020年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問121臨床「脂質異常症(高LDL-コレステロール血症)の栄養管理」

34-121 高LDL-コレステロール血症の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)炭水化物の摂取エネルギー比率を40%E未満とする。
(2)飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を10%E以上とする。
(3)トランス脂肪酸の摂取を増やす。
(4)コレステロールの摂取量を200 mg/日未満とする。
(5)食物繊維の摂取量を10 g/日以下とする。

正解:4

【解説】

脂質異常症の一つである高LDL-コレステロール血症についての出題です。

1=×:高LDL-コレステロール血症では、炭水化物の摂取エネルギー比率を50~60%Eとするため、誤った選択肢です。

炭水化物40%Eは制限しすぎです。通常より5%E減らして、食物繊維を多く摂取します。

2=×:高LDL-コレステロール血症を含む脂質異常症では、飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を7%E未満とするため、誤った選択肢です。

飽和脂肪酸は、LDLコレステロールを高めるため、高LDL-コレステロール血症を含む脂質異常症では摂取量を制限します。

3=×:高LDL-コレステロール血症を含む脂質異常症では、トランス脂肪酸の摂取を控えるため、誤った選択肢です。

トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸と同様にLDLコレステロールを高めるはたらきがあります。また、HDLコレステロールを低下させるはたらきもあるため、脂質異常症を悪化させます。

4=○:高LDL-コレステロール血症を含む脂質異常症では、コレステロールの摂取量を200 mg/日未満とするため、正しい記述です。

コレステロールは動脈硬化を引き起こすため、高LDL-コレステロール血症を含む脂質異常症では、200 mg/日未満が推奨されています。

5=×:高LDL-コレステロール血症では、食物繊維の摂取量を制限しないため、誤った選択肢です。

高LDL-コレステロール血症では食物繊維を多く摂取します。

『日本人の食事摂取基準2020年版』での食物繊維の目標量は約20 g/日以上です。

参考文献
1)日本動脈硬化学会『動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症ガイド2018年版』

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