【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問15 社会「介護保険制度」

35-015 介護保険制度に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)保険料は、18歳から徴収される。
(2)住宅改修は、介護給付の対象とならない。
(3)施設サービスは、予防給付の対象とならない。
(4)認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は、居宅における生活への復帰を目的とした施設である。
(5)要介護1と認定された者は、予防給付の対象となる。

正解:3

【解説】
(1)×:介護保険料は、満40歳から徴収される。

(2)×:住宅改修は、介護給付の対象となる。
介護保険の給付には、要支援者が要介護状態になるのを防ぐ予防給付と、要介護者への介護給付があります。

介護給付には、居宅サービスや施設サービス利用に対する給付だけではなく、自宅に手すりをつけるなどの住宅改修や福祉用具の貸し出しに対しても介護給付が支給されます

(3)○:施設サービスは、予防給付の対象とならない。
介護給付も予防給付も、利用できるサービスの違いは同じなのですが、施設サービスのみ介護給付のみの対象となります。

比較的自立している要支援者まで施設サービスを利用しはじめてしまったら、介護保険費が膨らんでしまい、保険を維持できなくなることもその理由の一つと思われます。

(4)×:認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は、認知症のある要介護者が共同生活を行うことで自立した日常生活を営むことができるようにする目的で提供されるサービスである。

なお、居宅における生活への復帰を目的とした施設は、介護老人保健施設(老健)です。

(5)×:要介護1と認定された者は、介護給付の対象となる。
要介護1~5と認定された者は、要介護者ですので、介護給付の対象となります。

一方、要支援1~2と認定された者は、要支援者ですので、予防給付の対象となります。

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