【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問68 基礎「遺伝子多型」

35-068 遺伝形質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)遺伝子多型は、遺伝子変異の発生頻度が集団の1% 未満である。
(2)遺伝子多型は、食習慣の影響を受けて生じる。
(3)遺伝子多型の出現頻度は、人種による差異がない。
(4)β3アドレナリン受容体遺伝子の変異は、肥満のリスクを高める。
(5)倹約(節約)遺伝子は、積極的にエネルギーを消費するように変異した遺伝子である。

正解:4

【解説】
(1)×:遺伝子多型は、遺伝子変異の発生頻度が集団の1% 以上である。

(2)×:遺伝子多型は、食習慣ではなく、遺伝子の影響を受けて生じる。

(3)×:遺伝子多型の出現頻度は、人種による差異がある。

(4)○:β3アドレナリン受容体遺伝子の変異は、肥満のリスクを高める。
倹約遺伝子であるβ3アドレナリン受容体遺伝子は、変異を起こして脂肪を分解しないようになり、肥満のリスクを高めます。

(5)×:倹約(節約)遺伝子は、積極的にエネルギーを消費しないように変異した遺伝子である。
ニールによって提唱された倹約遺伝子では、β3アドレナリン受容体などの倹約遺伝子により、脂肪の分解≒エネルギー消費が抑制される、とされました。


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