【第35回（2021年）管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問6 社会「生物心理社会モデル」

正解：4

【解説】

（1）〇：生物医学的側面を考慮する。
（2）〇：疾病の原因の解明を含む。
（3）〇：対象者のニーズに応える。
（4）×：疾病を単一要因により説明する。
生物心理社会モデル（bio-psycho-social model）とは、人間を生物学的・医学的な側面だけではなく、人間としての側面、つまり心理的な側面や社会的な側面からとらえるモデルのことです。

したがって、疾病も生物学的・医学的な要因だけではなく、心理的要因・社会的要因などの複数のさまざまな要因によって説明されます。

（5）〇：栄養ケア・マネジメントの基礎となる概念である。

栄養ケア・マネジメントとは、個人や集団の栄養管理において、対象者の栄養状態をよりよくするための方法のことです。

栄養ケアを行うためには、生体物質やエネルギー源などの生物学的なメカニズムを紐解く生化学的な理解や、栄養素やその働きを研究する栄養学などの生物学的・医学的な側面からのアプローチが必要です。

同時に、栄養を摂取する人の心理的・社会的な要因も考慮したうえで、栄養の供給やそのマネジメントを実践する必要があると考えられます。