【第33回(2019年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問186-187応用力「膀胱がん患者での栄養管理」

次の文を読み「186」、「187」に答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。緩和ケアチームによるラウンドを行っている。患者は、73歳、男性。昨年、膀胱がんに対して手術を行った。先月来院時に肺への転移が確認され、積極的治療を希望したため、再入院し、1か月の抗がん剤治療を開始した。再入院時の身長165cm、体重60kg、血圧136/80mmHg、空腹時血液検査値は、赤血球410万/μL、アルブミン3.7g/dL、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン1.1mg/dL。

33-186 治療開始後より、嘔気が出現し、食欲が低下してきたため、これまでの一般食の食事内容を見直した。見直し後の食事内容の1例として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)ごはん、鮭のホイル焼き、肉じゃが、りんご
(2)全粥、かれいの煮魚、切り干し大根の煮物、りんごゼリー
(3)ピザトースト、グラタン、コーンスープ、りんご
(4)ざるそば、冷奴、小松菜のお浸し、りんごゼリー

正解:4

【解説】
1=×

2=×

3=×

4=○

33-187 治療開始1週間後に、さらに嘔気が強くなり、食事摂取量が必要栄養量の1/3以下となり、体重も1週間で3%以上減少した。この時点での栄養管理の方針である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)嗜好を重視して食事摂取量の増加を図る。
(2)経鼻胃管チューブによる経腸栄養法を開始する。
(3)胃瘻による経腸栄養法を開始する。
(4)中心静脈栄養法を開始する。

正解:2

【解説】
1=×

2=○

3=×

4=×


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