【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問76 基礎「脂溶性ビタミン」

35-076 脂溶性ビタミンに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)吸収された脂溶性ビタミンは、門脈に流れる。
(2)ビタミンA は、遺伝子発現を調節する。
(3)ビタミンD は、腸内細菌により合成される。
(4)ビタミンE は、膜脂質の酸化を促進する。
(5)ビタミンKは、血液凝固を抑制する。

正解:2

【解説】
(1)×:吸収された脂溶性ビタミンは、リンパ管に流れる。
小腸で吸収された脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)は、カイロミクロンに取り込まれたのち、リンパ管へ運ばれます

(2)○:ビタミンA は、遺伝子発現を調節する。
ビタミンA(レチノール)は、眼の形成に関与するだけでなく、遺伝子発現を調節しています。

(3)×:ビタミンD は、皮膚により合成される。
腸内細菌により合成される脂溶性ビタミンは、ビタミンKです。

(4)×:ビタミンE は、膜脂質の酸化を抑制する。
ビタミンEはビタミンCとともに抗酸化作用があります。

(5)×:ビタミンKは、血液凝固を促進する。
ビタミンKは血液を固まらせる要因です。
したがって、ビタミンKは、血液を溶かしたり固まらせないようにするワルファリンや納豆と相性が悪いビタミンです。

脂(4)溶性は4つだけ(DAKE)と覚えましょう。

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