【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問36 人体「運動器の構造・機能」

35-036 運動器に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)腰椎は、6個である。
(2)舌運動は、舌咽神経支配である。
(3)咬筋は、顔面神経支配である。
(4)筋が収縮する際は、筋小胞体からカリウムイオンが放出される。
(5)筋収縮のエネルギーは、ATP の分解による。

正解:5

【解説】
(1)×:腰椎は、5個である。

(2)×:舌運動は、舌下神経支配である。
脳神経は12対あり、口から喉にかけてある神経として、舌の運動をつかさどる舌下神経、舌根(舌の付け根)や咽頭の運動をつかさどる舌咽神経、咽頭・声帯・食道の運動と感覚をつかさどる迷走神経があります。

(3)×:咬筋は、三叉神経の一つである下顎神経支配である。
三叉神経は、眼神経・上顎神経・下顎神経の3つに分かれています。

(4)×:筋が収縮する際は、筋小胞体からカルシウムイオンが放出される。
筋肉に情報が伝達されると、筋小胞体から筋漿(筋肉にある溶液)へカルシウムが放出されて、筋肉中のカルシウム濃度が上昇します。

遊離したカルシウムは細い筋糸に結合すると筋肉は収縮します。

逆に、筋小胞体にあるカルシウムポンプによって筋漿にあるカルシウムが回収されると、筋収縮は解除されます。

(5)○:筋収縮のエネルギーは、ATP の分解による。


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