【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問13 社会「市町村保健センター」

35-013 市町村保健センターに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)設置については、健康増進法に規定されている。
(2)全国に約 500 か所設置されている。
(3)保健センター長は、医師でなければならない。
(4)飲食店の営業許可を行う。
(5)対人保健サービスを提供する。

正解:5

【解説】
(1)×:市町村保健センターの設置については、地域保健法に規定されている。
地域医療の支える保健所と市町村保健センターについては、地域保健法が根拠となっています。基本中の基本知識です。

(2)×:市町村保健センターは、全国に約 2,500 か所設置されている。
なお、全国に約500か所設置されているのは、保健所です。

市町村保健センターは直接的対人サービスを行うため概ね市町村ごとの設置ですが、保健所は専門的・広域的支援サービスを行うため概ね二次医療圏ごとに設置されていますから、保健所の方が設置数が少ないことが推測できるかと思います。

(3)×:市町村保健センター長は、医師でなくともよい。
医師であることが望ましいですが、医師を確保できない背景もあり、市町村保健センターのセンター長は医師でなくてもよいことになっています。

一方、保健所は原則医師である必要があります。しかし、こちらも医師の確保が難しい場合、2年間に限って医師と同等程度の能力をもつ者を保健所所長にできるとされています。

(4)×:飲食店の営業許可を行うのは、保健所です。
衛生の監視などの専門的・広域的な保健サービスは保健所の管轄となります。一方、対人保健サービスは市町村保健センターの管轄です。

(5)○:市町村保健センターは、対人保健サービスを提供する。
上記の選択肢(4)と合わせて、基本中の基本の知識です。

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