【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問103 教育「行動変容技法(反応妨害・拮抗)」

35-103 菓子の摂取を減らすことが困難だと感じている女性社員に支援を行うことになった。行動変容技法の反応妨害・拮抗を活用した支援である。 最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)菓子を1か月間控えることができた時のご褒美を考えるように勧める。
(2)同僚からの菓子の差し入れを断る練習をするように勧める。
(3)夕食後に菓子を食べたくなったら、シャワーを浴びるように勧める。
(4)菓子を買いたくなった時は、栄養成分表示を見るように勧める。
(5)菓子を食べ過ぎたら、翌日はやめようと考えればよいと勧める。

正解:3

【解説】
(1)×:問題行動を我慢したり、健康行動を達成した時に、その望ましい行動を促進する行動をとることは、オペラント強化に当たります。

(2)×:他者から問題行動を誘われた際に断るなど、社会で人との関わり方について練習することは、ソーシャルスキルトレーニングに当たります。

(3)○:お菓子を食べるという問題行動の代わりに、問題行動と両立しない行動をとることは、反応妨害・拮抗に当たります。

(4)×:お菓子を買うという先行刺激に対して、栄養成分表示を見る=高カロリー・高脂質であるなど、お菓子のデメリットも認識することで問題行動を抑制しようとすることは、刺激統制に当たります。

(5)×:お菓子を食べすぎたことを、今日は食べたので明日は我慢する、明日は我慢するから今日は食べてもよいというように、行動の意味を問題行動をとらえず、肯定的にとらえなおすことは、認知再構成に当たります。

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