【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問28 人体「消化器疾患(消化器がん)」

35-028 消化器系がんとそのリスク因子の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)食道がん―――――アスベスト
(2)胃がん――――――アフラトキシン
(3)肝細胞がん――――ヒトパピローマウイルス
(4)膵がん――――――喫煙
(5)結腸がん―――――EBウイルス

正解:4

【解説】
(1)×:食道がんのリスク因子は、飲酒・喫煙です。
なお、アスベスト(石綿)がリスク因子となるのは、悪性中皮腫や肺がんです。

(2)×:胃がんのリスク因子は、ヘリコバクター・ピロリ菌や高塩分食品の摂取、飲酒・喫煙です。

(3)×:肝細胞がんのリスク因子は、肝炎ウイルスやアフラトキシン、飲酒・喫煙です。
なお、ヒトパピローマウイルスがリスク因子となるのは、子宮頸がんです。

(4)○:膵がんのリスク因子は、飲酒・喫煙です。
飲酒・喫煙はほとんどすべてのがんのリスク因子となります。

(5)×:結腸がんのリスク因子は、動物性脂肪の多い肉や加工肉、野菜の摂取不足、飲酒・喫煙です。
なお、EB(エプスタイン・バー)ウイルスは、悪性リンパ腫などのリスク因子です。

いずれのがんのリスク因子については、社会・健康と環境でも出題されうる頻出テーマです。わが国の2人に1人はがんに罹患するため、しっかり覚えましょう。

同じテーマの問題

【第32回(2018年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問9社会「がんの疫学」【第32回(2018年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問9社会「がんの疫学」【第35回(2021年)管理栄養士国家試験過去問解答・解説】問9 社会「がん(乳がん)」
解説内容が良いと思って下さったら、ぜひ下のいいねボタンを押して下さい!いいねを頂けると、解説を書く励みになります。

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!